【※超展開※】ドラえもんの道具「ころばし屋」に憧れて、マジで転ばし屋になってしまった男の話

【※超展開※】ドラえもんの道具「ころばし屋」に憧れて、マジで転ばし屋になってしまった男の話

 

第一話『転んだのは誰?』

―BAR―

男「あんたが……金さえ払えばどんな奴も転ばせるっていう転倒屋か?」

転ばし屋「転倒屋じゃない……“転ばし屋”だ」

転ばし屋「本来なら、“ころばし”は全て平仮名にすべきなんだろうが……」

転ばし屋「俺はしょせん模倣だからな。漢字を混ぜて“転ばし”にさせてもらっている」

男(なんの話だかさっぱり分からん……)

転ばし屋「立ち話もなんだ。あんたも腰かけてくれ」

男「あ、ああ……」

男「仕事の話に入る前に、聞いておきたい」

転ばし屋「ん?」

男「人を転ばせるって……具体的にどうやって転ばせるんだ?」

転ばし屋「企業秘密だからあまり詳しくはいえんが、色々と方法はあるぞ」

転ばし屋「一番多いのは、殺傷力を抑えた改造銃で足を撃って転ばせる方法だな」

転ばし屋「オリジナルの“ころばし屋”も、拳銃を武器にしてるしな」

転ばし屋「だが、場合によってはロープ、油、氷などを使うこともある」

男「なるほど……臨機応変にやってるってわけか」

転ばし屋「自己紹介はこんなところでいいか? さっそく標的から聞かせてもらおう」

男「標的は……こいつだ」サッ

男「俺はマラソン選手でな。こいつは俺のライバルといっていい存在だ」

男「こいつを……次のレースで転ばせて欲しい」

転ばし屋「理由は?」

男「次のオリンピック、代表選考は熾烈な争いになるのは間違いない」

男「今度のレースは、その行方を占うレースともいわれている」

男「だからここで、ライバルを転ばせて出鼻をくじき、代表を確実に勝ち取りたいんだ!」

転ばし屋「…………」

男「やってくれるか?」

転ばし屋「ああ、金さえもらえれば、な……」

転ばし屋「ただし、あんたがオリンピック代表になれるかまでは保証しないぞ」

男「分かってる。こいつさえ調子を崩してくれれば、俺は間違いなく代表になれる!」

レース当日――

パァンッ!

ワァァァァ……!

実況『さぁ、ついに始まりました!』

実況『このマラソン大会は、オリンピック代表の行方を占うレースともいわれており』

実況『どの選手の表情も真剣そのもの! 絶対優勝するという気迫が伺えます!』

男「…………」タタタッ

ライバル「…………」タタタッ

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